川崎市│保育士に住宅手当の支給を予算に

川崎市│保育士に住宅手当の支給を予算に イメージ

保育士への住宅手当、300人分を予算に盛り込む

川崎市が2016年度の当初予算案を発表し、一般会計は過去最大の6390億円、特別会計と企業会計の総額は1兆3880億2599万円となった。その内、保育関連では待機児童解消の継続に約464億円を計上しておいる。認可保育所の増設や既存保育園での受け入れ枠の拡大を図り、病児・病後児保育施設を増設する予定との事。保育園増設に伴う保育士不足に対して住宅手当を普及する。本年度は300人分の家賃補助を予算として計上しており川崎市としては初めての試み。東京都、横浜市では最大8万円の住宅費用を国、自治体、企業が負担し保育士確保策として運用しているが川崎市は少し出遅れた状態でのスタート。

川崎市の待機児童と保育士の不足状況

川崎市は東京へ繋がる東海道線、京浜東北線、京浜急行線、田園都市線、東急東横線など多数の沿線が通り、どの沿線においても保育士不足が懸念されている。宮前区、高津区はもちろんの事、同沿線上の横浜エリア(鶴見区、港北区、青葉区)も保育士が不足している状況だ。川崎市と横浜市はお互いの土地、資源を活用する為、協定を締結。横浜保育室、川崎認定保育園において相互利用できる他、共同で認可保育園を設立し市境に住む待機児童解消を図っている。保育士の確保については川崎市だけでなく神奈川の全域において就職セミナーや潜在保育士(保育士の資格を持ちながら保育士として働いていない人)の掘起こしなどが行われている。

平塚市の潜在保育士の掘起こし、相模原市の就職セミナー

平塚市は保育士の就職支援と保育所等の人材確保支援のため、「平塚市潜在保育士就職相談会」を開催。平塚市内で保育所を運営する法人ごとにブースを設置し、直接、来訪者に保育園を紹介する事で採用促進を図る。平塚市は保育園の増設や定員の拡大を行い一度は待機児童ゼロを達成。

相模原市内の保育士向けに就職支援を目的に就職セミナーを開催。本セミナーは、潜在保育士や、未経験または経験が浅く保育士として就業する事に不安を感じている方、保育士資格を取ろうと思っている方を対象としておりセミナーへの参加によってスキルアップを図るのが目的。

神奈川県│保育士の有効求人倍率

神奈川県における保育士の有効求人倍率は2倍を超え、川崎市、横浜市の特に都内に接しているエリアにおいてはさらに高い事が予想される。各市では待機児童対策を行い一度は待機児童数ゼロを達成するも入園を希望する児童が増え需要に対して保育園の供給が追い付いていない状態が続いている。川崎市、横浜市においては待機児童ゼロを達成したため近隣地域から入園のために引っ越してくるケースなどもあり、現在も保育園の定員数増加対策に手を緩められない状況。増え続ける保育園に対して保育士の数が足りていないのも現状だが就業に見合った給与や待遇を改善しない限り「保育士離れ」は今後も増加していきそう。川崎市の住宅手当に関しての予算は横浜、東京において実績のある対策だが、さらなる処遇改善策も打ち出していく必要があるだろう。当面は有効求人倍率が低くなることはなさそうだ。

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