保育士として働くための志望動機の7つの考え方

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志望動機を改めて考える時って?

このブログを読んでいる保育士の皆様であれば「子どもが好きだから」、「親が保育士(幼稚園教諭)だったから」、「自分が子どものころに保育士の先生にあこがれを持ったから」など保育士になりたいと思った純粋な志望動機はどなたもお持ちだと思います。保育士を目指して専門学校、短大、大学で勉強している時は特に意識していない志望動機を改めて考え直すのは就職活動や転職活動の時ではないでしょうか。でも実は就業してからも志望動機として意識して考えていないだけで非常に近い事を考えていることがあります。「何で保育士目指したんだろ」、「なんで今の保育園で働こうと思ったんだろ」などはまさに志望動機に近いことになると思います。本文を読んで頂く事で面接対策としてではなくご自身が本当に「なぜ保育士として働いているのか」、「今の保育園でなぜ働こうと思ったのか」ということを改めて考えることで働く意味や目標を再認識できいただければと思います。また同時にいくつか履歴書に書くような例文や面接時のNG集も記載しております。対策と自身の本心の差についても考えていただくきっかけとなればと思います。

面接の為の志望動機と自分の本当の志望動機

近年、志望動機は面接の為に、もっと言えば合格するために考え話している方が多くみられます。でも希望理由は本当に面接の為のものなんでしょうか。もちろん面接に受かることも大事で面接独特のルールを把握し希望理由を話すことは大事ですが志望動機こそ自分が「保育士として働く理由」の答えであり自身が大事にしている気持ちを辛い時や悩んだ時に思い出させてくれる非常に大事なものです。本当に大事なのは面接に受かる対策のための理由でしょうか?それとも自分が保育士として働くことで生きがいを感じ続けられる志望動機でしょうか?答えは明白だと思います。とはいえ面接対策も大事なので志望動機の例文や志望動機として嫌われやすい理由についての説明も加えております。面接のコツに関しては下記をご参照ください。

面接時に使う志望動機の例

下記は弊社が添削させていただいた志望動機です。(実際の内容といは多少変更させていただいております。)

志望動機①

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保育士として実務経験はございませんが、子育てを経験致しました。子どもを育てていく中で、子どもと共に笑い、楽しみ、成長していく大切さを知ることが出来ました。また子どもに関連するボランティアにも多数携わってきたのでこれからも子どもの成長に携わる仕事をしたい思い保育士資格を取得しました。未経験ではございますが、子育て経験を活かし、一人ひとりのお子さまの個性を大切に出来る保育士を目指し頑張りたいと思っております。

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志望動機②

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子どもの成長に携われる保育の仕事が好きで、子どもたちがのびのびと過ごせる保育ができるよう努めております。今でも子どもとふれあう事に保育士としてのやりがいを感じており、園児ひとりひとりの個性を大切にした保育を目指してまいります。また、大切なお子さまたちを預かるものとして、保護者の方とのコミュニケーションという点でも、行き届いた保育を行いたいと思います。子どもたちや保護者の方だけではなく、他の職員の方々とも協調性を大事にし、仕事に励んでまいりたいと 思います。

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志望動機③

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保育園での就業経験はございませんが幼稚園教諭として人の表情や変化に早く気づき、子どもたちの小さな変化も見逃さず、すぐに変化を感じ取れるように日々気配りや目配りを心がけていました。少しでも普段と様子が違う際には、子供たちの話をよく聞いてあげ、相手のことをよく考えて行動するように意識しています。また、私は何事にも責任を持ち最後までやり遂げるよう努めてまいりました。私の長所を活かし、子どもたち一人ひとりにも、最後までやり抜こうとする心を育てていきたいです。 保育園での実務経験はございませんが、長年培ってきた幼稚園生活での経験を活かし、常に向上心を持ち続け、柔軟に考え対応していきます。

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志望動機④

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これまで培ってきた経験を活かし、保護者様のお気持ちに寄り添った対応や、お子様一人一人としっかりと向き合っていけるように努めてまいります。同時に、保育士として常に向上心を持ち、スキルアップを心がけていきたいと考えております。特に、幼少期の環境は人生において後々まで考え方や思考に多大なる影響を及ぼすことをカウンセリングを通して実際に目の当たりにしてまいりました。大切な幼児期に自己肯定感を育て、しっかりと土台が作られるような働きかけをしていきたいと考えております。お預かりしているお子様方の長時間の活動の場となる保育園が、安全で充実したものとなりますよう、そして保護者様の仕事と育児の両立のためのサポートや、心の負担を少しでも軽減できるようなコミュニケーションを図り、信頼していただける保育士となれるように精進致します。

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志望動機⑤

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私は幼い頃から、幼稚園教諭として母の働く姿を目にしており、毎日忙しいなかにも関わらず充実していて楽しそうに働く姿かが不思議でした。大学に入り幼稚園教諭の資格取得の為、学ぶ中で自身もその仕事の魅力に惹かれ始め、幼稚園教諭という仕事に興味を持ちました。そして、幼稚園での教育実習を経て、少人数で子ども一人ひとりとじっくり向き合える環境で働きたいと思うようになり、保育士を目指すようになりました。

実務経験はございませんが、幼稚園教諭と小学校教諭の取得のために学んだ専門性を活かし、保育に貢献したいと思っております。今まで学んできたことを生かし、常に向上心を持ち続け頑張りたいと思います。

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志望動機の例文はどうでしょうか。自身の経験(もしくは学んだ事)を活かしながら、さらに向上心をもって取り組んでいきたいという内容がほとんどです。そうすることによって子ども、保育園に貢献していきたいという意思表示です。こういった志望動機がルールに則った面接で選ばれる志望動機(というよりほぼ自己PRに近いですが)になります。履歴書を書いたことのある方は皆様、ご経験があると思います。この志望動機自体、悪いところは全くありません。基本的に日本では採用される側と採用する側で優劣関係ができてしまっている為、働く側が企業側に「企業の為、サービスの為自身の経験(学んだこと)を活かして貢献させていただきます」という姿勢を示すことが大事だからです。でも本当の志望動機は上記のようなことでしょうか?生活の為に働く方もいらっしゃるでしょうし、家でじっとしているより外に出て働きたいという方もいらっしゃると思います。とはいえ面接時の建前と本心をさらけ出すことはできないと思うのが一般的な皆様の考え方かと思います。ですがここに本心が隠れていることがあります。なぜならば稼ぐ手段、はたく環境を選ぶときにあなた自身で保育士を選んでいるからです。経験を活かしたい、貢献できるからという志望理由はどの企業の面接に行っても誰もがいうことです。でもその中でなぜ保育士を仕事として選んだのか。その本当の理由は何なのか。これこそがご自身の本当の志望動機を考えるヒントです。

なぜ保育士として働いているのか?その答えが自分の本当の志望動機

志望動機は就職、転職時のみ考える方が多いですが普通に保育士として働いていて初心を思い起こす時や、問題や悩みを抱え解決方法を考える時に非常に役に立ちます。なぜ今の保育園を選んだのか、なぜ自分は保育士を目指したのか、保育士という仕事を通じて子どもに、保育園に、社会にどういった影響を与えたいと思って始めたのかを考えることで悩み、不満について自分が目指す道に沿った解決方法を導き出せることが多いです。

入職したての時の自分だったらどう対処するだろうか無我夢中で働いている時に今のような悩み、不満はあっただろうか、前は気にならなかったのに、なぜ今は気になるのかなど多くの悩み、問題の数は尽きないかもしれませんが原因は実は単純で一つのことだったりします。また、悩みや不満に対してではなく、なぜ自分がこれだけ楽しく仕事ができているのか、やりがいを感じれている理由は何なのかを再認識するにしても志望動機は役立ちます。自身が目指していた保育士像とマッチしているから楽しいのか、思っていた仕事とは全く違うにも関わらず楽しいのはなぜなのか。そのすべてが自分を知るための要素になります。自分が最も幸せを感じられる瞬間、自分が最もやりがいを感じられる瞬間を思い起こし、少しでも本当の自分の求めていることを探して頂ければと思います。

自身が働いている環境で悩みや不満をお持ちの方は一度、初心(志望動機)を思い出して頂きたいです。働く前に保育園を希望した理由と働いている時の就業している理由は違うことがほとんどだともいますがもっとも大事な理由は共通しているはずです。

志望動機の書き方と考え方

これまでは本当の志望動機を考えることで働く意味や働いているやりがいを考えていただくことについて説明してまいりましたがここからは上記を踏まえた上でどうやった志望理由を考え書くのかについて説明いたします。履歴書、職務経歴書などの応募書類における志望動機や志望理由は経験や能力を生かせる「経験の強み」と、その保育園だからこそ自身の目標が実現できるという「保育園、子どもへの想い」という2つを軸に記載していることが多いです。ただ、「なぜ当園なのか?」という採用担当者の疑問に答えていないケースが多く、保育園が求めている経験や能力があっても、インパクトの弱い志望動機になっていることを見受けられます。自分の実現したい本当の志望動機と企業が求めている人物像の共通点を見つけ「お互いにとって良い関係を気づける」と思っていただく必要があります。(保育園に対し入社(入職)したいというあこがれだけの志望動機もインパクトに欠けることもあるので気を付けましょう。)なので、志望動機は応募保育園に向けた独自性のあるものを作成する工夫が必要です。ここまで説明してきた自身の本当の志望動機と保育園によって異なる求める人物像の共通点を見つけ、その共通性を強調した書き方に工夫することがポイントです。保育園の情報収集はもちろん、求人詳細ページから求められる能力を理解し、その保育園で自分の活躍する姿をイメージしながらアピールするようにしていきましょう。

保育園の求める人物像とは?

女性の社会進出が活発化し、待機児童が社会問題化した頃から保育園不足や保育士不足がテレビでも騒がれ始めました。現在、保育士に関しては売り手市場であることは間違いありません。正直、多少採用基準に達していなくても保育士を採用せざるを得ないのが保育園の現状かもしれません。今、保育士として働くために必要なのは入職する為の志望動機ではなく保育園の理念を理解し、保育園の子どもに対する思いを理解し、そこで働く保育士として活き活き仕事をできるために保育園と自身の夢の共有です。保育園の実現したい保育と保育士として実現したい保育が同じ方向性を持っていれば多少の壁や困難があっても乗り越えていく事も出来るでしょうし保育園と保育士間の信頼関係も構築していけるはずです。万が一、自園の保育理念を理解していない採用担当者がいらっしゃったりしたら慎重に入職を検討した方がいいかもしれません。理念が浸透していないにも関わらず理想の保育を語ることは基本的にはできないはずですし、あってはならないことでもあります。企業理念、保育理念こそ保育園が最も大事にしていることです。(上記致しましたが万が一、理念を大事にしていない保育園や企業があった場合は入職に関して詳しく検討下さい。)

保育士採用の最低基準として保育園が保育士に要求するように保育士が保育園を選ぶうえでの最低基準が理念の浸透と思っていただいても過言ではありません。自身の志望動機を深く考え理解した上で保育園の理念を深く調べましょう。理念に関して面接時に採用担当者に質問する事も大事なことです。理念を浸透させることは保育園の責務ですが理念を知った上で個人個人解釈することは個人の自由です。採用担当者の方が理念をどう理解しているのかはご自身が解釈を行う上で大事な一つの意見になるでしょう。

保育園にあまり好まれない志望動機とは?

これまでは志望動機の考え方、書き方について記載してまいりましたがここからは保育園に嫌われる考え方や理由について記載してまいります。志望動機は保育園が求職者の入社(入職)への本気度や意志を確認し、保育園に合う人材かどうかを見分けるための大事な判断材料です。保育園の面接において一度でも面接で落ちたことがある方は志望理由に問題があるのかもしれません。弊社が採用担当者に聞いた不採用となった理由をいくつか例を挙げてみました。中でも特に採用担当者の不評をかったダメな志望理由をピックアップしました。さらに求職者に言えない採用担当者の本音も記載しております。この機会に是非、一度ご参考いただき、ご自身の志望理由を見直してみてください。

NG理由①

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「志望動機が漠然としている」

「志望理由があいまいで入社の意志を確認できない」、「なぜうちに面接来たのかを聞いているのに熱意だけを伝えてくる」など、“志望理由を聞いているのにあいまいであったり検討違いな回答”をしてしまう人。面接では「なぜその入社したいのか?なぜその会社で働きたいのか?」を具体的に述べるのが鉄則なので事前に保育園研究をして、志望理由を説明できるように準備しておきましょう。

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NG理由②

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「仕事を通して多くを学びたいから」

「勉強熱心さ」のアピールも実は嫌われがちな回答の一つです。「御社で勉強したい」という志望理由は、前向きな姿勢ではあるんですが、「今までの経験を活かし企業に貢献した上で学びたい」という姿勢を示せなければ「自ら戦力になろうとしない受身な人間」と捉えられてしまうことがあります。「会社は実績を出してもらうとこで勉強をしに行くところではない」ことを意識した上で回答する必要があります。

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NG理由③

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「志望動機の中に給与、待遇などの条件が上位にきている」

待遇面が入社前と入社後で違うことが原因で早期退職することも少なくありません。なので面接時に確認したくなる気持ちもわかりますが給与、休日・休暇、残業が志望動機で強調されてしまうようになるのは避けた方が良いかもしれません。志望理由においては条件よりも事業内容、仕事内容に照らしたものであることが望ましいでしょう。勤務地ありきの志望理由も上記同様に避けましょう。仕事内容や保育理念、保育方針を理解し自身の志望理由と照らし合わせて考えましょう。

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NG理由④

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「○○ができると断言する」

「経験があるのでできます」、「経験があるので理解できます」と断言するケースをたまに見かけますが実際にその場面、その環境でやりきれるかどうかは言葉では採用担当者は納得できません。確かに経験のある方であればいくつかの困難を乗り越えてきたことはあると思いますが、その場合は「こういう場合はこう対処してきました」、「このときはこう対処してきました」、「そこで学んだことは○○でした」という話を中心にすすめることをお勧めいたします。

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最後に

志望動機を書く上で最も大事なことは自分の本心を本気で考え直すことです。自分が幸福感を感らじれることとその理由、自分のモチベーションが上がる事とその理由を理解することで自分に合う保育園も探しやすくなりますし、困難や問題が起きても乗り越え保育士として働く理由を見失いにくくなると思います。どんな仕事をしていてもうまくいかない時や辛い時はこんな仕事やめたいと思うことはありますがそんな時こそ自分がなぜ保育士として働いているのかを考え、少しでもやりがいを感じながら仕事をできるようになればと思っております。

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